2014年7月7日月曜日

[駅紹介]仙山線 東北福祉大前駅

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東北福祉大前駅すぐの鉄道展に行った記事はこちら
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今回は鉄道展に行った時に使った「東北福祉大前駅」の紹介です。


まず基本情報を。仙台から数えて4つ目の駅である「東北福祉大前」駅ですが、意外な過去がありました。

所在地:仙台市青葉区国見1丁目222番地-5
所属路線:仙山線
仙台からの営業キロ:7.5km
ホーム:1面1線
乗車人数:3149人/日(2013年)
開業年月日:2007年3月17日
 出典:Wikipedia

開業年月日が2007年で、歴史が浅い駅なんですよ。でも、そこには東北福祉大学とJRと仙台市と付近住民による長いバトルがありました。まず、駅の中を見て行きましょう。


駅舎に入ると、すぐに改札があります。2007年にできたということもあり、かなりキレイ。自動改札機があり、Suica対応。


一応有人駅で、みどりの窓口も併設。なお、みどりの窓口は6:40~21:00まで。結構長くやっています。


ホームはこんなかんじ。S字カーブがあり、勾配が急で25‰以上であるので、JRの社内手続きが行われたとか。


しかし、なぜここに駅が新しく作られたのでしょうか?「東北福祉大前」駅の過去に迫ります。

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時は2000年。東北福祉大学の最寄り駅として、隣の北山駅が機能していました。


しかし、北山駅もラッシュ時のホーム容量も限界、さらに国見駅の容量も限界に達しており、なおかつ北山・国見両駅から東北福祉大学までは坂道が続き、不便なものになっていました。

ここで動きだしたのが東北福祉大学。東北福祉大学は新駅の設置を要望しはじめました。JRや仙台市側も、前後の北山・国見両駅の混雑緩和が狙える、と考え新駅設置が具体的なものになりました。

その後、2005年9月に正式に新駅設置の要望を出し、同年10月には新駅設置に関する覚書が締結。同年11月に施行協定も締結されました。

そうして、2006年に着工し、2007年3月18日に開業したわけなんですよ。
実はこの日、仙台空港アクセス線や太子堂駅も開業したんですね。

実はこの「東北福祉大前」という駅名、計画当初は「貝ヶ森」という仮称だったのですが、なんと!東北福祉大学が建設費11億円を負担することになり「東北福祉大前」という名前になったんですよ!東北福祉大学太っ腹!


こちらの福祉大学の「ステーションキャンパス」館も東北福祉大学が全額負担。すごいですね!

...........と、順調かと思われていた「東北福祉大前駅」。ところが、一部のマナーの悪い学生により、大学までの最短ルートである私道を通り、騒音被害などをもたらしていたのです。

沿道住民は裁判を起こし、仙台地裁で和解が成立したものの、まだ完全には被害は解消されていない状態なのです。

東北福祉大学側も、学生生活ハンドブックに該当の私道を通らないよう、指導をしているようですが、残念ながら私道を通る学生は、まだ0にはなっていないようです。


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と、どうでしたか。東北福祉大前駅は、まだ駅の歴史としては浅いですが、色々なことが起きてきました。このように、駅の歴史を探るのも、おもしろいですね!

これからも、東北のいろいろな駅を紹介していきたいと思います!どうぞお楽しみに。

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